自営と勤めの話し合い

自営業のセイちゃん×会社勤めのイシちゃん~素敵な30 ,40代を過ごすための話し合い中~

『辞める勇気』

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こんにちは。
飲食店自営のセイちゃんです。

  

セイちゃんが物事を進めるうえで大切にしている気持ちのひとつに。 

『辞める勇気』があります。

 

 

この『辞める勇気』辞めてもいいと思う気持ちを持つことができると、
少しだけ仕事と対する気持ちも楽になって人生が自分に帰ってくるのでは?と思っています。

 

 

突然ですが、
これまで、彼氏(彼女)と別れたいけど、自分から言うのはな・・・嫌だな・・・、
向こうから終わらせてくれないかな?と思いながらも、何となく付き合い続けた経験はありませんか?

セイちゃんは・・・。

 


自分で物事を辞める・終わらせるというのは本当に難しくて、始めることよりも難しい。
とセイちゃんは常々思っています。

 

今日はそんな話について書こうと思います。

 

 

  

 

『辞める勇気』について初めてじっくり考えたのは、3年前くらいのことです。

 

セイちゃんは今、飲食店を1店舗経営していますが、
以前はもうひとつ経営していて2つお店を持っていました。
それを3年前に諸事情により閉店しました。

この時、この決断をした時は本当に悩みました。
毎日毎日考えに考えました。

 

というのも、
お店の売上自体は非常にうまくいっていて、
経営不振による閉店の検討では無かったからです。

 

一時的に問題が起きてしまいましたが、
少しの間頑張れば(踏ん張れば)また立ち直れるだろうという状態だったからです。
もう一回立て直そうという気持ちも、まだまだありました。

 

といっても、経営の運営的には非常にきびしい状態が続いていて、
このまま続けるかどうかの選択をせまられていました。

正確にいうと、”せまられて”いるわけではなく、
先を信じて、しのぎながら続けている状態でした。

 

そして、
この時は進むことよりも引くことを選びました。
選ぶことができました。

 

個人店の経営者にとってお店というのは、
自分自身といっても過言ではない存在です。
(と以前は当たり前のように思っていました。そのことについてはまた。)


開店から全身全霊を込めて力を注いできた、そんな”自分自身”が終わりになってしまうので、

当然、半身をもがれたような気持ちにもなってしまいますし。。。

  

このときの、お店の閉店を決めたときが”辞める”ということについて最も真剣に考えた時で、
そして、
辞める決断を”することができた”という感覚が、”勇気”という言葉につながっています。

 

続けられるかもしれないのに、自分で物事を終わりにする困難さ、
というのをしっかりと認識したのがこの時だと思います。

 

今でも、この決断をできた自分を褒めてあげたくなるときもあります。

 

それでは、 
今その当時を振り返ってみて、その時に考えたことの内、
どうして”辞めたくない”と思ったかということについて、
これまでの経験も踏まえて改めてまとめてみました。

 

 

1、せっかくここまで”続けて”きたのにという気持ち。(もったいないという気持ち)

2、これを閉店してしまうと次のチャンスが無いかもしれない。(不安)

3、あの店”つぶれた”、と思われてしまう他人からの視線。(見栄)

 

 

具体的な内容は自分の仕事に関するものですが、
何事においても大きく分けると、この3つの心理が何かを辞めることを妨げる要因になっているのではないかと思っています。
これらの感情が混ざりあった結果、辞めるということを阻害していて、
とりあえず現状維持をしようという気持ちに繋がっているのではないかと思います。

 

実際問題、現状維持をするのは楽といえば楽なので現状維持は仕方がないことだと思います。
が、現状維持をし続けると、続けることだけが当たり前になったり、物事への執着へとつながっていってしまうと思います。
”続けることだけが目的”、それこそが大きな問題だと思います。

 

自営(経営)関連の話で問題というと(話は少し違うかもしれませんが)、
時々起きる企業の不正問題も、”辞められなかった”ことが原因にあると思います。
事業が赤字になることが分かっているのに、辞めることが出来なかったばっかりに不正に手を染めていく。
これらも経営者に『辞める勇気』があればと思います。
ただ、不正は全く共感できませんが、経営者の”辞められなかった”という気持ちだけは多少理解できると、いつも思っています。

 

 話が大きくなってしまったので個人に戻すと、

 

「辞めるのが怖い。」

これが今の日本のブラック化にもつながっていると考えています。
実は、セイちゃんは「ブラック企業」というのはそこで働き続ける人がいるから
存在できていると思っていて、
働いている人が”辞めたいのであるならば、すぐ辞めればいいのに。”と思っています。
(世の中は想像がつかないこともあるので、実際、肉体的に、洗脳のように精神的に束縛されている場合は除きます。。。)
こう表現すると、「そう簡単にできないでしょ。」というような反論はあるのは分かりますが、
それでも『辞める勇気』を持って辞めるべきだと思います。


会社がブラックかどうかは周りが決めることではなくて、
自分自身が決めることだからです。
辞めるのが怖いという気持ちを利用するのがブラック企業だからです。

 

セイちゃんも勤めの時代に、3年間くらいの間、朝8時から23時まで働きづめだったことがあります。
休みも週1回休めるか休めないか。
(仕事ができなかっただけだろという突っ込みもあるでしょうし、自分の長時間労働を自慢している訳ではないです。)
精神的にもかなりダメになってしまった時もありましたが、、、

 

それでも会社に対してブラックだとは全く思っていませんでした。

 

それでは、どうして仕事を続けたか、続けることができたのか?

それは、

今考えれば、このときに『辞める勇気』を持てていたからだと思います。

 

これだけやって、これだけ成果を出して会社がそういう扱いならいつでも辞めてやる
続けているのは自分の意志だから。そのような気持ちで毎日仕事に取り組んでいました。

 

仕事自体は好きでしたし、お店を経営したいという気持ちもあったので、
自分への課題を持って取り組むことができていたということもあります。


嫌になったらいつでも辞めよう。いつでも辞められる。
だから今取り組んでいることを全力でやってみよう。

そのような気持ちを持つことができていたと思います。

 

『辞める勇気』というのは、ただやみくもに辞めるだけではなく、
『辞める勇気』を持って仕事に望むことにより、その時の仕事に対してもこういった精神的なプラス面も得ることができると思っています。

 

おそらくですけど、
このときのセイちゃんは、苦しくなった自分を救うために、
たまたま運よく『辞める勇気』を手に入れるきっかけを持つことができていたのではないかと思っています。

「苦しくて辞めるのはいつでもできるから、もう少しだけ頑張ってみよう。」
もう辞めてもいいと自分を許した瞬間に、続ける気力が出てきました。 

 

それでは、
きっかけがない場合、『辞める勇気』を持つためにはどうすればいいか?

 

答えは、

 

「一度辞めてみる。とりあえず、辞めてみる。」

 

だと思います。
それが全てではないでしょうか?

 

大体のことはそうだと思うのですが、
やってみるまでは不安だけど、一回やってみたら大したことないな。
ということがほとんどではないですか?


経験したことが無いということに対する恐怖・不安が行動を鈍らせる・遅らせてしまう要因だと思います。

辞めることも同じなので、辞める勇気が無いなら、とりあえず辞めてみる
(だからそれが持てないんだって、という突っ込みがまた入りそうですが、、、
 いつまでも持てないなら、嫌なことを続けるしかないと思います。
 だから、『辞める勇気』と言っています。)

 

一度辞めてみる。
特に、”大事だと思いこんでしまっているものを一度辞めてみる。”
そうすれば、もう辞めることについて悩むことはなくなると思います。

 

辞めてみたあとは、

必要であればやらざるを得なくなるし、
必要でなければやらなくてもいいし。
(やらなくて良くなったということは、不要なモノを持っていたということですし。)

  

一度、自分の意志で辞めたことがあるという経験が、

辞めても大丈夫という強い気持ちにもつながっていきます。

 

そうそう、そういえばセイちゃんが勤めを辞めたとき、
新卒から入った上司先輩の方々には辞めないように説得をされましたが、
中途の方々は快く送り出してくれた方が多かったです。

 

 

もし、辞めた経験が無かったとしても、
前述のように『辞める勇気』さえ持っていれば、
辞めても大丈夫という気持ちにつながり、
嫌なことを続けようということにはならなくなるのでは?

辞めても大丈夫という気持ちが、
今の仕事を”続ける”活力に繋がってくるのでは?

 

こういった考えかたこそが、
これからの働き方に必要なモノになってくるのではないかと考えています。

 

 

これまで書いてきたような理由や経験からセイちゃんも、
今では友人知人が何か(主に仕事)を「辞めたい」ということを言っているときは、
辞めてもいいんじゃない?旅でもしてくれば?」
と言うようにしています。
辞めるほうが勇気がいると思っているからです。

 

もちろん、
辞める辞めないの最終決定は自分自身がするべきですが。

 

 

 

最後になりましたが、
当たり前にでてくる、
辞めてどうするの?辞めても大丈夫なの?という疑問についてですが、


”辞めるハードルを低くすることができれば、始めることも簡単になる。”

 

これが答えだと思います。

 

最初にも書いていますが、
”物事を終わらせるのは始めるのよりも難しい”と思っています。
なので、まずは”終わり”を簡単にすることこそが重要だと思っています。

それと、『辞める勇気』は、必ずしも辞めることを推奨しているわけではなく、
”辞めてもだいじょうぶ”と一歩踏み出す勇気が、今の仕事に対する取組み方を変えていくのではないかと思っています。

 

セイちゃんはこれからも、いろいろなことにチャレンジをすることを心がけてていきたいと思っています。
ただ、時間にも限りがあるので、そのためにはまず辞めることから始めていかないといけないとも思っています。

  

といったところで、
今日はこのあたりで”辞めて”おきます。
ありがとうございました。

 

 

 

 

「まあ、辞めてもいいんじゃない?」

 

 

それではまた。